測定器。

測ると言う作業。

寸法を測る、それが図面上の何かを測ったり製品の形状の寸法を測ったりする場合ぱっと思いつくものは、定規。
工業系の仕事に従事したことのある方ならノギス、デップス、キャリパーなどがおなじみの物ではないでしょうか。
これらは、実際に測定器具を手にして測定します。

目測での限界。

当社で型を作成する場合に支給される図面を見ると十分の一㎜、百分の一㎜、製品の場所によってはそれ以下の寸法精度を要求される箇所もあります。
そんな細かい寸法は、当然のように先程の測定器具では測ることができません。
図面通りに形状が出来ていたとしても、じゃあ寸法はどうなっているの?
寸法の保証はどうしているの?
こうなったときには、それなりの測定器具が必要になってきます。

3次元測定器。

微小な寸法を測定する場合に必要になってくるものとして3次元測定器なるものがあります。
測定するものを固定して、プローブという先の細いもので測る箇所をタッチして行くと、寸法が取れるものです。
昔からあるタイプのものは、結構頑丈な躯体をしたいかにも工業製品なものが多いです。

必要不可欠。

わがカミテックに於いても、型だけではなく様々なものを加工していこう。となったとき、寸法保証のために3次元測定器が必要になってきます。
しかし、高い。
当社の業務上、加工機は無くてはならないものなので、値段が多少高かろうが導入せざるを得ません。
測定はメインの仕事ではありません。
あくまで、出来上がった品物の精度を保証するのが目的です。
測るだけのものが、こんな値段するの?くらいのお値段ですが無くては測る事が出来ないので、前向きに検討中です。
いま、政府が景気対策の一環として行っている、ものづくり補助金。
これを活用して、当社にも3次元測定器の導入を目論んでいます。

ここでも進化の波が。

ただ測るだけなのに、ここでもコンピューターの発達と画像処理の進化により、新しい測定器具が出てきています。
製品を3Dスキャナーで全体の形状を取り込んでデータ化し製品そのものを測るのではなく、その取り込んで3Dデータ化したのものをコンピュータ上で測るのです。
いままで、3Dスキャナーで取り込んでデータ化したものは実際の製品との誤差が十分の一㎜レベルで、測定に使えるレベルのスキャナーはかなり高額なものでしたが、従来の半額くらいになり一気に身近になりました。
デモを見させていただきましたが、すごく使い勝手が良さそうで未来感がありました。
あと何年もすると、こんな感じが一般的になるのでしょうね。

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早川 健仁

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