社長 神谷 和典

なぜこの仕事をはじめたのか?

ぼくは高校で商業科に行きました。その時に「自分で商売がしたい」って思ったわけですよ。

なにがやりたいって考えていたわけではありませんが、とにかく商売したい。
そこでぼんやり思っていたのは「ものをつくる仕事」をしたいってことだけです。
そして、高校を卒業してすぐに就職するわけですが、就職先にもきちんと「独立希望です」と答えてその会社に入れさせてもらいました。
ぼくが入った会社は今の自分と同じことをしている木型屋さんです。
そこで7年ぐらい修行させてもらって現在のカミテックを立ち上げました。

創業当初はやっぱり大変だったけど・・運が良かった。

創業当初はやはり資金の面。仕事の面で大変でしたが、修行先の会社がいろいろと支援してくださり3年くらいはなんとかしのげました。
しかし、その3年が過ぎた頃にバブルが崩壊して徐々に仕事が減っていきましたね。
そんな時に現れたのが今の大口取引先の方です。ひょいなことから知り合うきっかけになり仕事をいただくことができました。
また、ちょうど手作業から機械加工へ変わるタイミングだったのでそれを機に加工機を入れてそれ以来順調に来ています。
まあ、運が良かったっていってしまえばその一言で片付いてしまうかもしれませんが、それなりの努力をして技術と知識を蓄えておけばいずれかチャンスがやってきて、そのタイミングでその波に乗ればいいってこともこの時感じました。

どんな会社にしたいのか?

私たちのやっている木型という仕事は、技術の発展とともにもしかしたら将来的になくなる仕事かもしれません。
まあ、これは僕たちの業界に限ったことではありませんが、やはり今ある現状や過去の資産に取り付くのではなく、時代の変化とともに形を変えながら生きていけるそんな会社を目指しています。
今年になって新しい設備もいれました。もちろん従来の仕事の延長戦上の投資ではありますが、より仕事の幅が広がる機械です。

 

そんな職場が楽しくなくちゃ人生つまらんじゃん。

私たち製造業は、コツコツコツコツ仕事をこなす。そんなイメージが強いかと思います。もちろん取引先は自動車関係なので精度が求められる仕事です。厳しい時は厳しいです。
でも少ない人数で仕事をやってるわけです。そして毎日顔を合わせます。1日の時間の中で一番多くの時間を費やすのが職場です。
そんな職場が楽しくなくちゃ人生つまらんじゃん。
ってなことをお菓子の袋を開けながら語ってみたりもします。

EDITOR'S VOICE

ONとOFFのはっきりした人

ぼく(EDITOR)は中小企業家同友会という組織で一緒になり神谷さんと知り合いました。ぼくより年上の方ですが気さくでとても話しやすい方です。
話していても温厚な性格がにじみ出ている感じを受けます。
そこで、スタッフの早川に「社長ってどんな人ですか?」って聞いてみたら、「今はもう歳を重ねてきたので温厚になりましたが、昔か結構厳しかったですよ」って答えが返ってきました。
仕事柄、コンマ数ミリの誤差も許されない仕事なので締めるときには締めないと商売にはなりません。
普段はOFFで時々スイッチの入るそんな人なんだなと感じました。

私生活について聞いてみました。

社長の趣味はと聞いたら「ゴルフ」と返って来ました。ぼくはそれを聞いて言葉でませんでした。
社長はみんなゴルフが好きなのかって思うくらいゴルフ好きが多いからです。
そのあとしばらくして、「他に何かやってることないですか?」って聞いたら
「あっあと城めぐりが好きなんだ」って言ってくれました。
これは話が盛り上がります。僕たちが思い浮かべる城は観光城というらしいですが、日本には他にもいろんな城がたくさんあるということを初めてしりました。
ちなみに近くにいた奥さんに「奥さんもいっしょに行くのですか?」って聞いたら、
「わたしは行きません」って答えが返ってきました。