データのバックアップ。

・当たり前の事。

コンピューターを使い、CAD,CAMを仕事で使っているのであれば
当然のように、様々なデータが作られ、そして溜まっていきます。
図面等を一定期間保管しておくのと同じように、データもある程度の期間
保存してあります。

・次から次へと。

CAD,CAMを導入した当初は、まだ2.5次元のシステムだったので
データ量はそんなに大きくなく、FDに保管していました。
それでもかなりの量のFDになりましたが。
3次元のシステムになると、FDでは全く収まりきらず
MOに保管するようになりました。
しかし、MOでもFDと同じように量が増え、管理が雑多になり
また、値段もそれなりにしたために
HDDに保存するようになりました。

当初、HDDは容量の割りに値段が高かったですが
今は、2TのHDDでもお手ごろ価格で買うことが出来ます。
やはり、一般の家庭でもHDDレコーダーが普及し、増設可能な機種が増え
値段がこなれてきたのが影響しています。

・HDDへバックアップ。

HDDにバックアップを取るようになると、あまり容量を気にせずに保管できるので次々にコピーしていますが、ある日 ”容量がいっぱいになり入りません。” となります。
すると、さらに容量の大きいHDDを買ってきて、バックアップを取ります。
最近、コンピュータがネットに繋がらなくなり、原因を調べてもらったら
HDDのLANに不具合が発生し、それが影響してネットに繋がらなくなっていました。
この問題になっているHDDにすべてのデータを保管してあるため、大事になりそうでした。
LANの部分が駄目になっているようなので、USBでつないでコンピュータのほうに
バックアップを取り直し、とりあえずデータが消えることは回避しましたが
容量がかなりあったので、数台のコンピュータに分けてようやくコピーできました。

・業務用。

代理店曰く、民生用では信頼性が薄いので、本来ならバックアップ用のサーバーを設置が一番です。
まあ、そうする事が一番良いのは分かっていますが
今回は、業務用のHDDを導入し、保管をすることにしました。

一台の中に2つのHDDが入っていて、片側のHDDのミラーリングを自動でしてくれるシステムになっています。
これでしばらくは安心です。

・安心なのか?

さて、このHDDのうち1つが駄目になっても、もう片側があるから大丈夫。
しかし、何らかの事で2つ共、一気に駄目になることは無いのか?
物理的な損壊、自然現象、災害。
昨今の気象状況を鑑みると、何が起こってもおかしくはありません。
先ほどの代理店の提案のサーバーも、サーバーの設置場所に何かあったら
影響を避けることは難しいはずです。
ではクラウドサーバーに保管しては?
先方に帰属するデータなので、おいそれと第三者のサーバーに預けて
万が一、漏洩なんて事が起きれば大問題になります。

・いたちごっこ。

バックアップHDDのバックアップHDD、のさらにバックアップHDD。
のバックアップHDDの保管用のバックアップHDDの・・・・・。
と、考えて行くと切がありません。
どうやらHDDの寿命もそれほど長くないと聞きます。
一体どうすればいいのでしょうか?
一番信頼性があり寿命も長い物は、磁気テープ。
今の3Dデータを磁気テープに保存しようとすると、どれくらいのリール数になるのか
では、その磁気テープをどこに保管しておけばいいのか?

終わりがありません。
皆さんは一体、どのように管理運用されているのでしょうか?

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早川 健仁

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