アルミ加工時の取り組み。

・違いを出すために。

形状を加工する場合に、基準を出しながら機械に固定する為に
冶具というものが必要になります。

樹脂を加工する場合には、後々いろいろな細工が出来るので
ベニヤ板の上にビスで固定する。などの簡単な手段が可能ですが
アルミを加工する場合には、そうはいきません。

アルミを加工するために、金属でそれなりの冶具を作成するなどの
手間や、ノウハウがあると思います。

しかし、当社はそのノウハウもありませんので
逆に今の能力を生かしました。

この写真の、アルミの製品の下にある橙色のもの。
これは、当社が検査冶具を作成するときに使用している
ベークライトという材質の板です。

樹脂の一種ですが、かなりの強度硬度を持ち合わせています。
これを使わない手はありません。
金属で同様の冶具を作成する場合に比べ、かなり早く安く作成することが出来ます。

これが、冶具単体の写真です。
このように、ベースの板にブロックを取り付け、基準の穴を開け
アルミの素材側にも、同じ位置に穴を開け、ピンで固定します。

今回、穴がずれることなく加工することが出来ました。
さらにこの箇所をクランプするので、冶具自体も
加工時の振動等でずれる事はありませんでした。
単に、高さを押さえるだけの箇所は、通常の樹脂を使っています。

このように、早く冶具を作ることが出来れば
少量多品種にも対応がし易いのでは。
と、考えています。

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早川 健仁

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