木型屋と言いながら。

我がカミテックは、木型屋で
木型を作成しています。

・木を使っているの?

と言うものの、実際に木(木材)を使用する機会は少ないです。

・何故か。

いろいろな理由がありますが、
仕事発注先からの、寸法精度要求、経年変化防止要求。
大きくは、環境問題。
そして、機械加工をする上で問題になってくるのが、木目です。
木材を機械加工すると、この木目があるために
加工面が綺麗になりません。

・代替品は何?

そこで、実際には木材の変わりに、樹脂ブロックなるものを使っています。

木目が無く、均一な素材のため、機械加工に適しています。

作成する形状に合わせた素材の厚みから、使う樹脂の厚みを選択します。
25㎜、50㎜、75㎜の三種類の厚みから選んでいます。

仕入れたときのサイズは1500㎜X500㎜なので
これ以上の厚みになると重量が嵩み、取り回し辛くなり
木工機の刃物のサイズのこともあり
この三種類の厚みの樹脂ブロックから、素材を作成しています。

・環境問題とのバランス。

環境への影響から、木材の使用量が減っているのと同じように
この樹脂ブロックにも、問題が発生しています。

それは、リサイクルが出来ないことです。
さらに木型は、この樹脂ブロック、ベニヤ板、木を組み合わせて作られています。

そのため、不要になった時に解体が容易ではなく
粉砕して最終処分されることになります。

当然、それは環境に良い訳なく、リサイクルできる材料を使えないか?
となった場合に、金属を使えばリサイクルが可能になる。
そんな結論になります。

しかし、今までしていたことを金属に置き換えた場合
コストが跳ね上がり、とても採算が合いません。
二律背反な問題です。

しかし、いずれかは解決しなければならない問題なのも確かです。

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早川 健仁

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